ネコでもわかる遊戯王デュエル教室へようこそ!
管理人のにゃんころもちと申します。
デュエリスト歴21年です。
このブログでは、ルールが難しいと思われがちな遊戯王OCGを、初心者にもわかりやすく解説しています。
初心者のぼくと一緒にルールをおぼえて、遊戯王の世界へ足をふみいれてみてください。
この前友達とデュエルしてたんだ。
相手が罠カードを発動してきたから、「サイクロン」で破壊したんだよ。
でもなぜか罠カードの効果が残ってて負けちゃった。
カードの「破壊」と「無効」を混同してますね。
誰もが一度は経験します。
今日は「破壊」と「無効」について学んでいきましょう。
間違えやすいルールシリーズ過去の記事
破壊について
カードの破壊とは、「カードを破壊し、墓地へ送る」ことを意味します。
重要なのは、カードを破壊するだけで、効果は無効にしないという点です。
このカード効果を無効にしないという点は、初心者が勘違いしやすいので、注意しましょう。
無効について
カードの無効には2種類あります。
「発動の無効」と「効果の無効」です。
少しややこしいので、わけて解説します。
発動の無効
画像の「神の宣告」というカードを見てください。
テキストの上から2~3段目に「その発動を無効にし破壊する」とあります。
これが「発動を無効にする」カードです。
「発動を無効にする」とは、
いいかえると、「使われたカードを、使われなかったことにする」カードと言えます。
効果の無効
「スキル・ドレイン」の効果の最後を見てください。
「フィールドの表側表示モンスターの効果は無効化される」とあります。
これが「効果を無効にする」カードです。
もしスキル・ドレインが「発動を無効にする」効果なら、「表側表示モンスターの効果の発動を無効にする」と書いてあるはずです。
「発動を無効」という一文があるかが重要です。
「破壊」は簡単だったけど、「無効」はわかったような、わからないような・・・。
どっちも最終的に無効にするから、同じじゃないの?
たしかに結果だけ見ると同じですね。でも書き方が違うということは、そこに遊戯王の奥深さがあるんです。くわしく解説します。
「発動の無効」と「効果の無効」の違い
相手が「ライトニング・ストーム」を発動しました。
それにチェーンして自分が
- 「神の宣告」を発動したパターン
- 「王宮の勅命」を発動したパターン
の2パターンを解説します。
「ライトニング・ストーム」の「このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない」という部分がポイントです。
神の宣告のパターン
「神の宣告」は発動を無効にするカードです。
つまり、発動したけどなかったことにするカードです。
「ライトニング・ストーム」は1ターンに1枚しか発動できないカードです。
もし、「ライトニング・ストーム」にチェーンして「神の宣告」を発動すると、「ライトニング・ストーム」は発動しなかったことになります。
相手がもう1枚「ライトニング・ストーム」を持っていた場合、1ターンに1枚しか発動できない制約にひっかからず、再び「ライトニング・ストーム」を発動することができます。
なるほどー。
「発動を無効」は、なかったことにするんだね。
なかったことにする=発動していない
だからもう1回発動できてしまうんです。
王宮の勅命のパターン
「王宮の勅命」は効果を無効にするカードです。
つまり、発動はさせるけど無意味にするカードです。
もし、「ライトニング・ストーム」にチェーンして「王宮の勅命」を発動すると、「ライトニング・ストーム」は発動したけど無意味にされたことになります。
この場合、相手が2枚目の「ライトニング・ストーム」を持っていても、すでに発動はしているため1ターンに1枚しか発動できない制約にひっかかり、再び「ライトニング・ストーム」を発動することはできません。
「効果を無効」は、使ったことになるけど効果は消されたってことかな?
そのとおりです。
1ターンに1枚しか発動できないカードは、発動はした(効果は打ち消された)という扱いになりますので、2枚目があっても再び発動することはできません。
無効には「発動の無効」と「効果の無効」がある。
デュエル中にどうなるか
ここからは「破壊」と「無効」がデュエルでどのように違ってくるかを解説します。
結論を言ってしまうと、「無効」じゃないと痛い目にあいます。
バトルフェイズに入り、自分のモンスターで相手プレイヤーにダイレクトアタックをしかけます。
この攻撃が通ればあなたの勝ちです。
自分のモンスターの攻撃宣言時、相手が「ミラーフォース」を発動します。
相手の「ミラーフォース」に対して自分がセットしていた、
- 「サイクロン」をチェーンする場合(破壊)
- 「神の宣告」をチェーンする場合(無効)
の2パターンを解説します。
サイクロンの場合(破壊するカード)
「サイクロン」は破壊するカードです。
無効にする効果はありません。
よって
- 「サイクロン」の効果で「ミラーフォース」を破壊
- 「ミラーフォース」の効果は無効になっていないので、攻撃した自分のモンスターは破壊される
- 自分はモンスターを失い、相手はノーダメージ
という結果になります。
「破壊」では効果までは消せないんだったね。
神の宣告の場合(無効にするカード)
「神の宣告」は無効にするカードです。
(正確には「発動を」無効にするカードですが、この場面では関係ないので割愛します)
よって
- 「神の宣告」の効果で「ミラーフォース」を無効にし、破壊する
- 「ミラーフォース」は無効にされたので、自分のモンスターは破壊されない
- モンスターのダイレクトアタックが通り、勝利
という結果になります。
「破壊」と「無効」の違いがよくわかったよ。
まとめ
今回は「破壊」と「無効」の違いについて解説しました。
「破壊」するだけでは効果までは打ち消せないんだったね。
拳銃と銃弾のたとえ話でイメージするとわかりやすいと思います。
また、「無効にする」にも2種類あります。
発動を無効にされると、なかったことにされるんだよね。
1ターンに1枚しかつかえない制約のあるカードが絡んでくると、違いが重要になってきます。
「破壊」と「無効」をしっかり区別できるとデュエルを有利にすすめることができますよ。
この記事が役に立った方は、ぜひ他の記事も読んでみてください。コメントもお待ちしています。
以上、にゃんころもちでした。
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