「ネコでもわかる遊戯王デュエル教室」へようこそ!
管理人のにゃんころもちと申します。
遊戯王OCGを20年以上プレイしています。
難しいと思われがちな遊戯王のルールを、初心者向けにわかりやすく解説しています。
この前、「手札から効果で捨てられると特殊召喚できる」効果を持ってるモンスターを、他のカードの効果で捨てたのに特殊召喚できなかったんだ。
なるほど。
1つ確認ですが、それって本当に効果で捨てましたか?
え!?
カードに「手札を1枚捨てて」ってかいてあったよ。
じつは「効果」じゃないパターンがあります。
今日は「効果」と「コスト」の違いについて学んでいきましょう。
今回の記事は、先日発売された「ストラクチャーデッキR デビルズ・ゲート」に収録されているテーマ「暗黒界」にも関係があります。
ストラクチャーデッキを購入して遊戯王を始める人の参考になればうれしいです。
前回までの記事はこちら
効果とコスト
遊戯王におけるコストとは
簡単にいうと、コストとは「カードの発動(維持)に必要なもの」のことです。
たとえば画像のカードを見てください。
この「神の宣告」というカードの「LPを半分払って」という部分がコストです。
言いかえると、
「このカードはLP(ライフポイント)を半分払わないとつかえないよ」
という意味です。
コストはカードを発動する前に払うものです。
よって、カードテキストの「~して発動できる」の「~して」の部分がコストです。
カード発動の正しい順番
- 発動したいカードをフィールドに置く(もしくはセットカードを表にする)
- コストを払う
- 効果の使用を宣言する
- 相手にチェーンの確認をする
- チェーンがなければ効果の処理をする
また、カードをフィールドにとどめておくのにコストが必要な場合もあります。
これを「維持コスト」といい、払うタイミングがきたらその度に払います。
この「王宮の勅命」というカードの場合、「お互いのスタンバイフェイズ」に「700LP」払うのが維持コストです。
効果とは
効果とは言いかえると「カードをつかったときに何が起きるか」ということです。
先ほどの「神の宣告」を見てみましょう。
- 魔法、罠カードの発動を無効にし、破壊する
- モンスターの召喚、反転召喚、特殊召喚を無効にし、破壊する
この部分が「神の宣告」のカード効果です。
つまり、
- コストは発動前に払うもの
- 効果は発動後に起きること
ってことだね?
その通りです。
コストか効果か区別できることが重要です。
代表的なコストの種類
・LP(ライフポイント)
一番よく見るであろうコストです。
払う量はさまざまです。
多いものでは「5000LP」なんてカードもあります。
・手札
「手札を〇枚捨てて、発動」もかなり多いです。
捨てる手札が「なんでもいい場合」と「特定のカード(モンスター・魔法・罠)の場合」があります。
墓地から除外する
10年くらい前から徐々に増えてきた印象です。
墓地でつかえるカードはこのコストがほとんどです。
墓地でつかえるカードが増えてきたので、「墓地は第2の手札」と言われたりもします。
代表的な発動コストはこのくらいですね。
維持コストはLP(ライフポイント)で払うカードが多い印象です。
ですが「手札の特定のカードを相手に見せる」といった変わった維持コストもあります。
デュエルでどうなるか
ここからは実際のデュエルでどう影響するか見ていきましょう。
特にややこしいのは「手札」をつかうパターンのコストです。
下記のポイントを意識して、先へすすみましょう。
- コストで捨てるのか
- 効果で捨てるのか
コストで捨てる場合
「サンダー・ブレイク」はコストとして手札を1枚捨てます。
「暗黒界の武神ゴルド」はカードの効果で捨てられた場合に、自身を特殊召喚します。
「サンダー・ブレイク」で「暗黒界の武神ゴルド」を捨てた場合、「暗黒界の武神ゴルド」は特殊召喚されません。
なぜなら、「コスト」で捨てたのであって、「効果」で捨てたわけではないからです。
「暗黒界の武神ゴルド」は効果で捨てられないと特殊召喚されない。
「サンダー・ブレイク」はコストでカードを捨てる。
ということだね。
大正解!
この場合、「サンダー・ブレイク」の効果でカードが1枚破壊されるだけです。
効果で捨てる場合
今度は「暗黒界の雷」と「暗黒界の武神ゴルド」の場合を見てみましょう。
「暗黒界の雷」はセットされたカードを対象にとって破壊し、その後、自分の手札を1枚捨てます。
つまり、コストではなく、カード効果で手札を捨てています。
この場合はどういう順番で処理するの?
①「暗黒界の雷」の効果でセットされたカードを破壊し、手札を1枚(ここではゴルド)を捨てます
②捨てられた「暗黒界の武神ゴルド」の効果で、自身を特殊召喚します
この順番で処理します。
カードを捨てるのは同じなのに、結果が変わるんだね。
「効果」か「コスト」かは重要です。
しっかり区別して、デュエルを有利にすすめましょう。
番外編 コストは無効にできない
この「彼岸の黒天使ケルビーニ」の③の効果を見てください。
- デッキからレベル3のモンスターを墓地へ送るのがコスト
- 対象のモンスターの攻守をUPさせるのが効果
ここでもし、「彼岸の黒天使ケルビーニ」の効果が無効にされた場合、どうなるでしょうか?
効果が無効にされたのなら、なにもできないのかな。
ここでも「効果」か「コスト」かが重要ですよ。
この「彼岸の黒天使ケルビーニ」の場合、
- デッキからレベル3のモンスターを墓地へ送ることは可能(コストなので無効にならない)
- 対象のモンスターの攻守をUPさせるのは無効(効果なので無効になる)
なるほどー。
コストまでは無効にならないんだね。
「彼岸の黒天使ケルビーニ」はモンスターを墓地へ送る目的での採用が多いですね。
墓地へ送る「効果」は妨害されやすいのですが、「コスト」で墓地へ送るのは非常に妨害しにくいのです。
まとめ
今回は「コスト」と「効果」の違いについて解説しました。
「発動に必要なコスト」と「カードを維持するのに必要なコスト」があるんだったね。
コストの払いかたにも種類がありましたね。
また、実際のデュエルでどのような影響があるかも解説しました。
「コスト」は妨害しにくいです。
「効果」と「コスト」の違いを区別し、うまく「コスト」を利用すればデュエルで有利になります。
ぜひ見分け方をしっかり覚えてみてください。
以上、にゃんころもちでした。
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